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レプトスピラ症にご注意

2005年8月29日

慶応大学医学部
熱帯医学・寄生虫学教室    三浦左千夫

2005.08.17 
【ナナメ読み】
レシーフェでレプトスピラ症による死者が25人に@Terra
 どこでも危ない、というわけではなさそうですが。

 …と書いたところ、三浦先生から掲示板にご指摘いただきました。以下、若干の修正を加え、改めてこちらに掲載させていただきます。

 Recifeで発生したLeptospirose(ワイル病)で死亡者が出ているという記事に関して、「何所にでもあるわけでは無いというのは、全くの誤解です!!

 逆にブラジル国内では、ネズミの居る所(生息する環境)であれば、何所で遭遇しても不思議は無い病気です。

 つい、寄生虫感染のことばかり考えていたので、小生もレプトスピラ症に関して、触れるのを忘れていました。Brasilの水の都といわれたRecifeでは、この病気は昔から、よくありました。

 ハンターウイルスも同様に、多くのげっ歯類(ネズミの仲間)が保菌動物です。ネズミの尿に病原体が出てきますので、ネズミの糞尿で汚染されていそうな場所、汚染の可能性のある食べ物は禁物です。感染に充分注意してください!

 但し感染の兆しがあったらば抗生物質の投与を受ければ、治療可能です。シャーガスとは異なります。

 三浦先生、ありがとうございました。ちなみに、シャーガスに関して寄せていただいた原稿はこちら

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