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最終兵器カレー登場…? |
2003年7月23日 |
サンパウロ在住 美代賢志 |
だんだん貧乏くさくなるのであるが、どんぶりに疲れて今日はさすがに、カレーを食べた。
こんなこともあろうかと、ブラ妻がたくさん作って冷凍してくれていた。が、考えてみればカレーも、どんぶりのようなものである。カレー丼。
ま、それはともかくも、カレーは2日連続で食べる気にさせてくれる数少ない食べ物である。褒美を与えたいほどに。しかし…冷凍カレーにも思わぬ伏兵がいた。
夕方、帰宅して冷凍庫からしげしげと鍋ごと冷凍されたカレーを取り出した。プラスチック容器ではニオイが付きそうで、私が嫌がったのである。そんなたわごとは置いておき、さっそく取り出した。その鍋ごと、ガス台に置いて温める。我が家には電子レンジなどという文明の利器はないからな。ところがどうも、焦げ付きそうで怖い。早速、匙でシャカシャカとかき混ぜた。
閑話休題。皆さんはどんなカレーが好きですか? 独身の方は、お付き合いしている人の好みをしっかり聞いておきましょう。でないと、結婚してからけんかになります。わが家の場合、結婚するまでブラ妻はカレーなる食べ物を食べたことがなかったので大丈夫でしたが。で、私は辛口ならドロドロでもシャブシャブでもOK、ただしジャガイモやにんじんがゴロゴロしているのが好みであります(ココがポイント)。
が、冷凍されているカレーというのは、温めながらシャカシャカかき混ぜると、解けた部分から、ジャガイモやにんじんがポロポロと崩れるのであった。「あぁぁぁぁあ、俺のにんじんがぁ…」。後は絶句。
すっかり温まった頃には、ドロドロのおかゆ状態になってしまった。
ウキウキするはずのカレーの夜が、涙とともに暮れ行く。実に惨めであることよ。
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