サンパウロ点描　「在外選挙」

2004年6月25日

サンパウロ在住　美代賢志

　25日から、在外選挙が始まった。在外公館としては最大規模の有権者、1万1605人を抱えるサンパウロ総領事館では初めての公館投票とあって、対策は実に頭の痛いものだったようだ。

　何しろ、館内の有権者はお年寄りが多い。控え室には、救急車や医師も待機している。

　その初日、お昼休みの時間帯に行ってみた。

　「朝は多かったよ。昼の時間になって、一息ついたみたい」とは、ある館員。この時間は駐在員がやってくるか、と思ったのだがそうでもないらしい。やはり、混みそうな時間は避ける、ということのようだ。受付は、パウリスタ大通りに面した階にある。

　前日、「説明が日本語だけだし、何かもらえると思って並ぶブラジル人もいるんじゃないの？　そしたらけっこう、絵になったりして」などと、笑っていたのだが、当日、「何だ？」と眺めるブラジル人はともかくも、並ぼうとするブラジル人はいないのだった。

混むでもなくまた手持ち無沙汰でもなく。初日午前は180人がやってきた

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