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インターネット牧場

2003年1月2日

サンパウロ在住 美代賢志

 その昔、インターネット牧場というものを構想したことがあった。インターネットで投資家を募り、ブラジルの牧場で牛を飼い、利益を投資家に還元するというもの。投資家はインターネットから、生育具合を確認できる。「今日の牛」ボタンをクリックすると「モー!」という、牛の鳴き声とともに動画が動き出す…。

 しかし現実問題として、どれだけの利益が還元できるのか不明である点や、牛が死亡した時はどうするのか?といったこと、それに、そもそも投資家がこんなものに投資するか?という問題で、構想どころか空想の域を出ないものであった。

 そして何より、そんな事業をはじめる土地も所有していなかったのだ。

 一部の農家が、「ウチの農場でやりたい! ぜひ、ホームページを作ってくれ!」などと言ってきたものの、いかに難しいかを懇々と語ってあきらめてもらった。

 ところが、である。

 この年末に帰省した際、ブラ父から子牛をプレゼントされた。

 現在、サンパウロに持ち帰って飼育中である。ブラジルのアパートはペットOKなので良かった良かった…というのは嘘で、ブラ父が所有する小農場で飼育されている。ペットOKとは言え、アパートで牛はねぇ。

 何となく、かつて構想したインターネット牧場ではないが、それらしき形態になっている。

 ということで、これが我が牛、名づけて「貴卑談号」である。いや、本当は名前なんて付けていないのだが。何でもない我が子の「親ばか写真」をインターネットに掲載する人の気持ちが、分からないでもないこの頃である。

牛ちゃん

これがその牛ちゃん

 

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