Home 貴卑談語 ブラジルを遊ぼう
談語フォーラム リンク集 ご意見
イグアスの滝   パラナ州 サンパウロ市からKm  市外局番45

サンパウロ市からバスで行く

ターミナル:Tiete
所要時間:12時間

関連ページ
観光基礎情報
イグアスのホテル案内
イグアスの滝 誕生伝説
アップデート:2002年3月15日

 世界3大瀑布のひとつイグアスの滝(Foz do Iguaçu)。大自然の美しさ、悠久の時の流れを感じさせるスケール…。イグアスを訪れた人は必ず、この自然の造詣に畏怖の念を抱くはず。アルゼンチンとパラグアイの国境地帯に位置し、サンパウロから空路で約2時間と、アクセスも容易。その魅力を紹介します。

 
観光のみどころ

大自然のパノラマ

 イグアスの滝(フォス・ド・イグアスー)。Iguaçu(スペイン語ではIguazú)という名前は、先住民グァラニー族の言葉に由来します。1552年から53年にかけてアスンシオンとサンビセンテ一帯を調査したウルリッヒ・シュミットは「Y-Guzu」と、その名を記しました。数年後にこの地を訪れたテオドロ・サンパイオは、「Igua」または「Y-guá」と書いています。いずれも先住「Ygoa」を聞き取った言葉なのです。そのYgoaはグァラニー語で、「横たわる水」や「港」、「川の流れ」という意味があります。

 そのYgoaaçú(アスー)、大きいという意味を付加したのが「Iguaçu」。イグアスとはつまり、「巨大な川の流れ」を意味するグァラニー語です。その名の通り滝は、幅18キロメートルにわたって落差65メートル以上の滝が257も散在します。それらの滝ひとつの水量は平均で毎秒1500立方メートル。滝には、最大幅が2700メートルのものもあります。そして最も観光客の注目を集める悪魔の喉笛(Garganta do Diabo)は、落差90メートルという壮大なものです。

 滝の80%がアルゼンチン側、残る20%がブラジル側に位置します。このため、ブラジル側からの眺めは一大パノラマ。階段状に流れ落ちる滝が視野いっぱいに広がる様を見れば、誰もが驚嘆せずにはおれないほど。遊歩道のひとつは、悪魔の喉笛の近くまで寄ることができます。そこでは轟々と流れ落ちる水と、続々と湧き上がり吹き付ける水しぶきの迫力に圧倒されることでしょう。

 このイグアスの滝は1916年まで、個人の所有地でした。しかしアルベルト・サントス・ドゥモンの情熱と奔走によってこの年、国に地権が移されたのです。こうした働きかけがあって現在、国立公園として、さらに世界遺産として世界の人々に開かれたイグアスの滝は管理・保護されているのです。

その自然

 1939年に指定を受けたイグアス国立公園の広さは、約18万5000ヘクタールです。また1986年には、UNESCOから世界遺産に指定されました。南アメリカ大陸で有数の、森林保護地帯といえます。大西洋岸森林地帯の、実に5%に相当します。豊な植物相と、200種以上の動物が、この国立公園に生息しています。

Tucano ( Foto : Kenji Miyo )

トゥッカーノ

 一例を挙げれば、植物相は河川とそれに付随する植物類、ブラジル松(araucária)、パルメイラ椰子(palmeira)、イラクサ、カビウーナ(cabiúna=色の黒い板のとれる木)などが多く見られます。鳥類ではトッカーノ(tucano=オオハシ)やタカ類、ベイジャ=フロール(beija-flor=ハチドリ)類、オウム類、が生息しています。また動物は、ハナグマ(quati)、バク、パカ、カピヴァーラ(カピバラ)、鹿、ヒョウ、プーマ、ジャガーなども生息しています。

 


観光オプション


アルゼンチン側 イグアスの滝はまた、アルゼンチン側のイグアス国立公園でも楽しめます。この国立公園は、約5万5000ヘクタールです。滝の80%がアルゼンチン側にあることから、眺望自体はブラジル側からのほうが楽しめます。しかし一方でアルゼンチン側では、滝を間近から見るという楽しみ方ができます。とくに悪魔の喉笛のすぐ横まで伸びる遊歩道は、まさに圧巻。ビデオやカメラ等の精密危機は、タオルといっしょにビニール袋に入れておきましょう。遊歩道のトレッキングなどをまとめたブラジル国内発のツアーもあります。

エコロジーツアーとボートで迫る ブラジル側の国立公園をトレッキングし、ボートで滝の真下まで行くツアーがあります。こちらの迫力も万点。雨合羽は必需品です。

 

イグアス周辺の見所

イタイプー水力発電所 パラナー川にあるイタイプー水力発電所は世界最大規模を誇ります。その電力はパラグアイの80%、ブラジルの25%をまかなっているほど。発電能力は1万4000メガワット。同発電所は1960年代に計画され、74年に施工。75年1月から、発電を開始しました。
 訪問しよう:月曜〜土曜(8:00〜16:00)

失われた文化を求めて 映画「ミッション」の舞台になった、17世紀から18世紀にかけてのイエズス会施設の遺構を訪ねてみましょう。アルゼンチン側なら、San IgnácioCandelariaSanta AnaLoretoSanta Mariaで。パラグアイならSan Ignácio GuazúSanta Maria de FéSanta RosaSantiagoSan Cosme y DamiánTrinidadoJesusです。いずれもイグアス市から250km以内です。

観光基礎情報へ ページトップへ

Copyright (C) 2002 Kenji Miyo All right reserved.
 当サイトに掲載の文章や写真、図版その他すべての著作権は、断りのない限り美代賢志個人に帰属します。